書籍・雑誌

坂本龍一・著「音楽は自由にする」読了

音楽は自由にする音楽は自由にする
坂本龍一

新潮社 2009-02-26
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おすすめ平均

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 そもそも私は人にあまり関心を持たない性格だけれど、坂本龍一氏はそんな私が「今、何をしているのか、何を考えているのか」が気になってしまう数少ない人間のひとり。「非戦」や「カーボン・オフセット活動」のプロパガンダはどうでもよくて、その対象は専ら音楽のみ。アルバムはどれをとっても音楽の感受性を拡張してくれるものだった。

 これまでにもインタビューや特集記事にも数多く目を通してきたので、今更自伝に目を通しても何を知るのかといったところだが、人間って振り返る過去はどうにでもできてしまうから、還暦を数年後に控えた氏が自らの過去をどう語るのか興味があった。淡々と語りかけてくる文体がいい。季節がもう少し暖かければ森のなかでハンモックに揺られながら読みたかったが、帰りの電車で一週間かけてあっという間に読んでしまった。

 実はこの自伝の初出が「エンジン」に連載されていたなんて知らなかった。ひと昔前ならガンガン追いかけていたのに・・・。そう、このように人は年をとれば変わるものなのだ。

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世界の終わり、あるいは始まり

世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)
歌野 晶午

角川書店 2006-10
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おすすめ平均

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読書家のツレが「入間市が舞台になっているよ」と教えてくれて読んでみた推理モノ。冒頭から実在するまるひろ百貨店や、入間市駅前のロータリーにある銅像が登場してリアル感たっぷりで楽しめて、毎日家路へと向かう電車の中で読んでいると入間市駅の改札を抜けたときはすっかり登場人物のような気になってしまっていたこともしばしば。

この入間市界隈で相次ぐ小学生の誘拐事件、ある時父親富樫雄介は長男の部屋から殺害された子どもたちの父親の名刺を発見したことから疑念を抱き始めるが、調べを進めるにつれ「犯人であって欲しくない」という願望を裏切るかのような事実を見せつけられる。果たして息子は犯人なのか…。そしてこのタイトルの意味とは…。
推理小説のおもしろさは犯人の心理描写に吸い込まれつつもやがては解決する過程がそれだとは思うが、この小説はありきたりの展開で終焉を迎えるだけでなく、ひたすらズシリとくる内容は読むにつれ感情移入の振幅が激しく、歌野晶午(うたのしょうご)とは万葉歌人のような名前で、流暢なリズム感で物語が進むかと思いきやとにかく重い。

さて、登場人物の一人である駅前を中心に徘徊しているホームレスはワタクシの記憶では確かに数年前にいた。もう何年も見なくなったがそんなエピソードがより一層小説を楽しませてくれた。

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CentOS徹底入門 第2版

CentOS徹底入門 第2版 (DVD付)CentOS徹底入門 第2版 (DVD付)
飛田 伸一郎 中島 能和


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年が明けてから仕事でホスティングサーバ契約と設置代行、運営管理からコンテンツ制作まで依頼され、手配したが、サーバのOSがCentOS。
また、提供自宅サーバとして稼働させているCobalt RaQ3をSUNがサポートをしなくなってからオープンソースとなったBlue Quartzを導入したいと思っていたが、RaQ3には残念ながらスペック的にインストールができない。セキュリティ問題を抱えつつ使わざるを得なかったが、Open Source Office UKがRaQシリーズ向けにCentOSとBlueQuartzを組み合わせたアプライアンス向けエンタープライズ、「strongbolt」を提供していると知った。これならQube以降のCobaltシリーズにインストールできるようなので問題なく、メモリを増設したり、情報収集をして目下準備中。
そんなわけで、まずはCentOSをマスターすべく購入したのがこの書籍。ちょうどこの2月上旬に発刊されたばかりのようだ。
内容はCentOS5がインストールできるDVD付きで、CentOSの概念から、インストール方法はもちろん、GUIとCUIでの管理方法、管理とアップデートまでを解説。まだ読み始めたばかりなので隅々まで内容を理解するまでには時間がかかりそうだが、RaQ3を使って動作を確認しながらマスターしてみたい。


Ts3e0408ところで、インストール時にROMのメーカがAMD,STかINTELかによってプロセスが変わるようなんだけれど、Open Source Office UKのサポートページをやフォーラムを覗いてもワカラナイ!
どなたかこの画像から判別できる強者の方いらっしゃいますか?

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七瀬ふたたび

Sa330265筒井康隆著『七瀬ふたたび』読了。精神感応能力(テレパシー)をもつ火田七瀬を主人公とする五編構成。人の心が読めるのも善し悪し。

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手紙

Sa330205東野圭吾著『手紙』読了。両親を亡くし、遺された強盗殺人の罪で服役している兄とその弟の物語。塀の中で、変わらない日常をおくる兄、剛志。それに対して弟直貴は高校を卒業してから兄の収監に後ろめたさを感じつつも、恋人の出現、就職と様々な出会いを体験するが、いつもつきまとうのは「強盗殺人犯の実弟」というレッテル。気丈に振る舞っていても、世間はそれを許してはしてくれないことに気付いた直貴が出した結論とは!兄から送り続けられる手紙は二人の絆をつなぎとめるのか!「してもされても、誰もが差別に無関係では生きていない・・・」そんな厳しい現実をまざまざと思い知らされる作品は、読んでいて身につまされる。
タイミングよく今夜の夕刊はこの映画の広告が掲載されていた。文庫本の帯にも映画化の告知があったが、兄弟のキャスティングはピッタリ!ぜひ、映画も観てみたい。
解説は先般読んだ『クラインの壺』の作者、岡嶋二人のうちの一人、井上夢人というのも奇遇。

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地下鉄に乗って

Sa330193浅田次郎著『地下鉄に乗って』読了。
永田町の駅の階段を上がるとそこは30年前にタイムスリップした世界。そこで主人公真次は若かりし父と遭遇するが、そんな過去はあまりにも切ない現実。時間を遡って覗き見た始めて知る父が背負ってきた人生、目の当たりにした過去を受け入れようとする真次の心境が染みるように伝わってくる。人の生き方なんてそれぞれだけれど、世代の違う親がどんな事を背負い、どう生きてきたかなんて知っているようで実はほとんど知っていないのではないだろうか?。
読後、ふと我に返ってみると、私自身が毎日をどのように過ごし、またその積み重ねた日々をいつか振り返ってみてどう思うか・・・。読んでいて、そう気付いたときに思わずハッとしてまった。
浅田次郎を何か読んでみようと思ったら間もなく映画化されるこの本が目にとまったが、毎日の通勤に地下鉄を使う私自身、タイトルに惹かれて手にした一冊。

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クラインの壺

Sa330175岡嶋二人著『クラインの壺』読了。1989年刊のバーチャルリアリティを題材にしたSF小説。とある体感ゲームを開発した組織が、そのゲームの原作者である主人公に出来具合をテストをしてもらうよう依頼をするが、それは単なるゲームではなく、現実と仮想が入り乱れてしまう。15年以上も前にこんなストーリーが書き上げられていたのかと思うと当時はさぞかし話題になったであろうと察しがつき、今読んでもスリル感は充分に楽しめる。子供の頃住んでいた溝の口が舞台となっているのでさらにおもしろく読めた。著者岡嶋二人氏は井上泉氏、徳山諄一氏からなる日本では珍しいコンビによるペンネーム。

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博士の愛した数式

Sa330172小川洋子著、『博士の愛した数式』読了。80分しか記憶が持たない数学博士の家に派遣された家政婦とその息子のストーリー。タイトルからして単なるミステリーもしくは推理小説の類なのかという憶測はあっさりと外され、文学と対極をなす数学がいかにして人間模様に絡むのかワクワクしながら読んだが、見事に活字の中に織り込まれていて読み終えるのが惜しかった一冊。2004年第1回本屋大賞受賞作。

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飛ぶ教室

Sa330169エーリッヒ・ケストナー著、山口四郎訳『飛ぶ教室』読了。ある年、クリスマス前の数日間に少年たちが高等中学の寄宿舎で繰り広げる友情の物語。誰もがくぐり抜けるミドルティーンの歓びと苦悩を素朴な文学的表現で綴っている。名作に数えられるこの本を急に思い出したように古本屋で買って読んでみたが、さすがに児童向け図書とあって大人になって読んだことにちょっと後悔もした一冊。

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外食王の飢え

Sa330081城山三郎著、『外食王の飢え』読了。この本は毎朝通勤途中に聴いているNACK5のパーソナリティ、大野勢太郎氏が勧めていたので古本屋であちこち探し回って買ってみた。
先に知っておくと面白く読めるのでタネを明かすと、いわゆるファミレス『ロイヤルホスト』と『すかいらーく』の創業者二人をモデルにしたストーリー。外食産業をいかに合理的に成り立たせるか…、その課題に人生を賭け、対立するふたりの闘志を生い立ちから描いている。成功してもまだ飢えるのか、すべては運なのか!
80年代前半に出版された本ではあるが様々な外食産業の今の現状と照らし合わせてみるのもおもしろい。かつていくつかのファミレスでアルバイトをしていた私には実に楽しく読めた一冊。

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