


仕事の資料探しで神保町界隈を巡った後、この周辺でランチでもと選んだのは、日本テレビで1月20日に放送された平成ファミリーズのアキバ家族で紹介していた秋葉原の『とんかつ専門店 丸五(まるご)』。ヤマギワの目の前で、多分何度か店の前を通っているので気付いていてもいいはずだがさっぱり記憶になかった。
ランチタイムは既に過ぎていたので待つことなくカウンターへ通されたが、7〜8人掛けのカウンターに、2人掛け×2テーブルの店内は満席だった。
事前の情報収集によるとこのお店では「ぜひとも“特ロースかつ”を食べるべき」との意見が多いので、迷わず『特ロースかつ(¥1,650)+セット(ご飯・赤だし・お新香¥400)』を注文。なんでも山形の平田牧場産の三元豚(さんげんぶた)を使っているとのこと。かつてCOREDO日本橋のレストランフロアにある『とんかつと豚肉料理 平田牧場』を訪れたことがあるが、比べてみると平田牧場直営店のお店よりもおいしく三元豚を食べられると断言できる。
低温でじっくり揚げるため10分は待たされる。従ってコロモもご覧の通り白く、若干油を吸い気味なのは仕方ないとして、その吸った油が三元豚にゆっくりと熱を通して出る肉汁をしっかりとガード。テレビでも「まずは何も付けないで食べてみてください」と言っていたのを思い出して実践してみて驚いた。とにかくロース肉の旨味がよく分かり、「とんかつとは豚(ロース)肉をおいしく食べる料理」と改めて気付かせてくれるのだ。
次はテーブルセットにある粗塩で口にするとこれも美味。特製ソースもそれなりに凝っているだろうとほんの少し垂らして食べてもみる。肉自体のおいしさが充分に出ていると様々にその味わいを楽しめる。
もうひとつ付け加えるとこのお店で圧巻だったのは接客。この規模ながらお店に入ろうとすると中から自動ドアのタッチボタンを押して入り口を開けてくれるドアボーイがいる。オーダーをしてからできあがりを待つ間はカウンターに座りながら目の前のオープンキッチンをつい隅々まで見渡してしまうが、3人いる料理人はほとんど無言で各持ち場の役割をこなし、行き届いたクレンリネスはなによりも安心感を与える。いよいよ提供される時、まずはとんかつが登場するやいなや、赤だしとお新香、ご飯がなんと別々のスタッフによって一挙に目の前に揃う。舞台で言うなら「いよいよ味わうこのひととき」が緞帳がバサリと落ちていきなり芝居が始まるようなもの。ほんの一瞬で用意され、そうでなくても緊張しているというのに、思わず息を呑む。
そして、食して染まる至福の時。食後のジャスミンティーはこのお店の味との劇的な出会いを心に留めるにあたって「おいしかった」という想いをなんども反復させ、そして気持ちを落ち着かせてもくれる。接客がこれほどまでに重要なファクターを占めているとは、それなりのもてなしを受けてみないと気が付かないものだ。
庶民の味と言われてもちょっと贅沢なとんかつ。中でも丸五は高級な部類に入ると思われるが、もちろん安くておいしい絶品とんかつ店もあるのでとんかつ探検隊はやめられない。(笑
03-3255-6595
東京都千代田区外神田1-8-14
JR秋葉原駅から徒歩7分
都営新宿線小川町駅から徒歩10分
営業時間 11:30〜20:20
第3火曜定休